フィギュアスケートのフィギュアってどんな意味?
1742年にイギリスのエディンバラで世界初のスケーティングクラブが
発足して以降、ヨーロッパ各国に広まったフィギュアスケート。
そのフィギュアスケートですが、実は今みたいな華麗さや
技の難易度を競うスポーツでありませんでした。
では、フィギュアスケートは
元々どのようなことだけを行う競技だったのでしょう?
【正解】
図形を描くこと
【解説】
フィギュア=図形、元々はエッジを使って氷の上に
どれだけ図形や模様を正確に描けるかを競う競技だった。
19世紀に入ると正確に8の字を描く競技
「コンパルソリーフィギュア」へと発展し、
1990年まではオリンピックなどの国際大会でも行われていた。
現在のフリースケーティングは19世紀中ごろのアメリカで、
バレエ教師でもあったジャクソン・ヘインズが
協議中に踊ったことがきっかけとなった。
ちなみに、日本にアイススケート伝わったのが
明治10年(1877年)で、札幌農学校に赴任した
米国人教師・ブルックスが初めて日本に紹介。
のはずですが、
しかし、実は江戸時代に伝来していたのである。
寛政4年(1792年)、ロシアの最初の遣日使節・ラクスマンが、
ロシアに漂着した伊勢出身の大黒屋光太夫らを伴って
北海道の根室に来航。しかし、松前藩はラクスマン一行に
対して何も応じられず、江戸にお伺いを立てた。
その間、一行は根室で待機したが、
そのときにスケートを楽しんでいたという。
その証拠が平成4年(1992年)、愛知県刈谷市の中央図書館で
見つかっている。一行がスケートを楽しんでいる様子を描いた絵が
発見されたのである。
その絵の作者や製作時期は明らかではないが、
スケート靴を履いて滑っているロシア人の絵とともに
「寛政4年・千七百九十二年」「其早キコト鳥ノ如シ」
という説明文が添えられていたのである。